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【郡山市】外壁材〜ALC〜(遠藤)

2018.09.12 (Wed) 更新

皆さんこんにちは。郡山塗装の遠藤です。

今回は外壁材であるALCについてです。ALCは1920年代中頃、スウェーデンで開発されました。1930年頃には同国で工業生産が始まり、その後、ドイツ、オランダ、旧ソ連など北ヨーロッパを中心に普及しました。ALC の製造技術が日本に導入されたのは1962年のこと。それ以来途絶えることなく半世紀を超えた長い歴史があります。日本のALCメーカーは3社のみです。以前私はその中の1社の代理店で仕事をしており身近な建材でした。

ALCパネルは不燃材料で、耐火構造などの仕様や認定を有しています。無機質の原料からつくられるため、万一の火災にも有毒なガスや煙を出すことはありません。耐火性を備えたパネル建材として最も普及しているのがALCパネルです。

ALCパネルの内部には、補強材として特殊防錆処理を施した鉄筋マットやメタルラス(スチール製の金網) が組み込まれています。補強材を外壁、間仕切壁、床、屋根など使用部位に応じて配筋することで、使用上十分な強度を発揮します。

ALCパネル全体に広がる無数の細かい気泡が優れた断熱性を発揮します。その性能は普通コンクリートの約10倍。空調のランニングコストを抑え、結露の防止など居住性の向上に貢献します。
ALCパネルは、軽くても音を伝えにくい性質をもっています。他の材料と合わせて使用することなどにより、共同住宅の界壁に使用することも可能です。

1963年の販売開始以来、ALCパネルは一貫して有害物質ゼロ。アスベストはもちろんトルエン、キシレンなどの揮発性有機化合物(VOC)とは無縁です。また、クロルピリホスやホルムアルデヒドをまったく含んでいないため、使用面積の法規制を受けることはありません。

このように非常に優れた建材ですが、パネルには無数の気泡があり非常に吸水性が高く、

塗装で防水性を持たせないと家が劣化してしまいます。給水性が高い事から水がパネルに浸み込み、冬場の寒さで凍結するとクラックの発生や欠けてしまいますので注意が必要です。

ALCを使った住宅ではヘーベルハウスが有名ですが、実は東北にはありません。ハウスメーカー側も雪が積もる地域にはあまり適さないとして、北は宇都宮までしか支店がありません。

ただ、ALCを使用した住宅は東北に存在しますので、東北の方は特に凍害が起こらないよう、定期的なメンテナンスが必要になります。耐震、耐火に優れた建材で阪神淡路大震災の時でさえも燃えずに残っていたとして非常に丈夫ですが、水が弱点である為、定期的に塗り替えをして水の浸入を防げば長くお家を守る事ができます。すこしでも気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい。