ALC外壁について
今回は、ALC外壁の特徴について紹介します!
1.ALC外壁とは?
ALC外壁とは、高温高圧で養生し成形した軽量気泡コンクリートのことです。セメント・生石灰・発泡剤が主原料で、気泡等の空隙部分が全容量の80%を占めています。
また、外壁に使用されるALCはパネル状で、“ALCパネル”と呼ばれています。このパネルには厚型(厚さ35㎜~75㎜未満)と薄型(75㎜以上)の二種類あり、形状についても平らな部分に使用される一般パネルと、建物の四隅に使用されるコーナーパネルの二種類に分けられています。
2.メリット
耐久性が高い
ALCは耐久性に優れ、地震にも強いという特徴があります。
防水工事などの定期的なメンテナンスを行うことで、耐用年数は50年を超えるといわれています。
断熱性、耐火性に優れる
ALCパネルは内部に多くの細かい気泡を含んでいるため、その気泡が空気の層を作り熱の伝わりを抑えてくれます。熱伝導率は一般的なコンクリートの1/10程度といわれています。
また、ALCパネルの主原料は無機質のセメントや珪石のため燃えにくく、万が一火災が発生した場合でも有害物質が発生しません。
遮音性が高く、音を吸収する
ALCパネル内にある多数の気泡が音を吸収し外から住宅内に伝わる騒音を軽減させることができるため、プライバシーを保護しつつ快適な室内で過ごすことができます。
3.デメリット
水に弱い
ALCパネルは、外壁内部に多数の気泡が含まれている吸水性が高い素材です。内部の気泡に水が浸入してしまうと、ひび割れ・膨張・欠落の要因となるため、表面を塗装で保護し防水性を高める必要があります。
他の外壁材に比べて費用が高い
サイディングやモルタルといった他の外壁材と比較すると、ALCパネルは価格が高い傾向があります。しかし、耐用年数の長い建材のため長く暮らすことを考えるとコストパフォーマンスが良いといえます。
4.最後に
ALC外壁は耐火性、耐久性に優れていますが防水性には注意が必要です。
長く快適に過ごせる住宅環境を保つためにも、約10年周期で点検とメンテナンスを行うことが重要となります。外壁は見た目の良さだけではなく家を守るために重要な役割を果たしているので、定期的なメンテナンスでALC外壁の性能を最大限生かしていきましょう!
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ブログ執筆者
株式会社郡山塗装
荻須妃彩
所有資格:
- 宅地建物取引士
- 外装劣化診断士
- カラーコーディネーター(adv)