素材別!屋根の劣化ここを見て!
皆さんこんにちは!濱津です!
本日は【素材別!屋根の劣化ここを見て!】というテーマでお話させて頂きます。
ぜひ最後までご覧ください!
はじめに
溶けそうな暑さも終わり、最近急に涼しくなりましたが、皆様いかがお過ごしですか?
この時期は雨が多かったり、夏との気温差で体調不良の方が増えるそうです。
私も最近片頭痛に悩まされております。。。
また、最近ニュースでは台風についても頻繁に取り上げられていますが、
秋は台風が発生しやすい季節でもあります。
台風が接近して強風や大雨が降ったりした時、ご自宅に不具合があれば台風の影響を受けてしまうかもしれません。
本日は素材別に屋根の劣化で注目して頂きたい箇所をまとめましたので、
少しでも塗装をご検討の方々のお役に立てればと思います。
1.金属屋根
まずは金属屋根についてです。
金属屋根には、カラー鉄板、ガルバリウム鋼板、銅板などの種類があります。
錆の発生
金属屋根の劣化の代表とも言えるのが、錆の発生です。
金属屋根は1㎡あたりの重さが約5~7kgと非常に軽量で、耐震性に優れた建材です。
厚さも0.3mm~0.5mmと薄い為、錆が進行してしまうと屋根に穴が空いてしまう恐れがあるのです。
また、錆が発生した場所に雨水が流れると、”錆汁”という錆を伴なった水が流れます。
そうすると、錆が発生していない場所にも錆を誘発してしまうという現象が生じます。
その為、”この位の錆ならまだ大丈夫か…”と放置していると、いつの間にか錆が進行している場合があります。
棟板金の釘抜け・釘浮き
次に、棟板金の釘抜け・釘浮きについてです。
これに関しては、金属屋根だけでなくスレート屋根でも注意が必要です。
屋根の頂点(棟)には、棟板金という部材が使用されていますが、
この棟板金の下には棟木という木材が入っており、棟板金が釘やビスで固定されています。
棟板金は金属ですので、気温が上昇すれば膨張し、気温が低くなれば収縮します。
これを繰り返すことにより、棟板金を固定している釘が徐々に外側に押し出されて釘頭が浮いてくる現象を”釘浮き”
完全に釘が抜けてしまって、釘穴が空いた状態を”釘抜け”と言います。
では、なぜ釘抜け・釘浮きが生じると注意が必要なのかをお話致します。
一つ目は、棟木が腐食する可能性があるからです。
先程、棟板金の下には棟木があるとお話させて頂きましたが、釘抜けした穴から雨水が浸入し続けると、
棟木に水が浸透し、湿気が溜まり、腐食してしまいます。
そうすると、棟板金を固定する下地が脆くなる為、強風等で煽られた際に棟板金が飛ばされる可能性があります。
また、釘穴から侵入した水が屋根裏に滞留して雨漏りの原因になることもあり得ます。
二つ目は、たとえ下地がしっかりしている状態でも、釘浮きや釘抜け箇所が多いと、
強風で煽られた場合に棟板金がズレたり、剥がれたり、飛ばされる可能性があるからです。
釘抜けや釘浮きは、屋根に登って見るか、ドローンや高所カメラを使用して近くで見ないと見えません。
屋根の塗装をお願いする際には、しっかりと棟板金の釘の処理もお願いしましょう!
既存塗膜の状態
次に、既存塗膜の状態です。
先程お話させて頂いたように、金属は熱によって膨張・収縮と動きがある建材です。
その為、何度も塗り重ねて塗膜が厚くなりすぎると、塗膜が動きに追従できなくなり、
塗膜に剥がれや割れが生じてしまいます。
また、前に塗装した塗膜が残っている場合、使用する下塗り材によっては残っている塗膜を引っ張って
しまい、前回塗装した塗膜ごと剥がれてしまう可能性があります。
その為、下塗りの選定も非常に大切です。
2.スレート屋根
次に、スレート屋根です。
スレート屋根で注意が必要なことは以下の通りです。
縁切り
縁切りとは、スレートとスレートの重なり部分(小口部分)に隙間が空いた状態にすることです。
一見、隙間が空いているとお水が入らないか心配になる方もいらっしゃると思います。
ですが、実はその反対で、スレート屋根は小口部分に隙間が開いていないと、雨漏りを引き起こしてしまうのです。
通常スレート屋根を塗装すると、小口部分が塗料で埋まってしまいます。
そうすると、屋根裏にお水が浸入した場合、お水が抜け出る場所が無くなってしまうので、屋根裏にお水や湿気が滞留してしまいます。
屋根裏にはルーフィングシートと呼ばれる防水シートが施されているので、すぐには雨漏りしませんが、
瓦を留めている釘を伝ってじわじわとお水が浸入し、雨漏りを引き起こしてしまうのです。
そこで、スレートとスレートの間に隙間を作る為に行う工程が2種類あります。
一つは、カッター等を使用し、塗装後の小口に隙間を開ける方法です。
こちらは隙間を開ける際に塗膜や建材を傷つけてしまう恐れがあります。
二つ目は、タスペーサーという部材を入れる方法です。
こちらはスレート瓦に差し込むだけなので、塗膜や建材を傷つけることが無く施工が可能です。
下塗りの選定・回数
次に下塗りの選定と回数です。
スレートが経年劣化によってボソボソになっていたり、新築時の塗膜がほぼ無い状態の場合、
通常の下塗り1回の施工では、下地が下塗り材を吸い込んでしまい、最終的に仕上がりにムラが出てしまいます。
その為、下地の状態を見て、下塗りを2回施工したり、下塗り塗料を選定することが大切です。
3.和瓦
次に、和瓦です。
和瓦は和風のご自宅に多く使用されておりますが、最近では洋風なデザインの洋瓦も良く見かけます。
では、和瓦の注意点をご紹介していきます。
棟瓦・鬼瓦のずれ
金属屋根やスレート屋根の場合は、棟には棟板金が設置してありますが、瓦屋根の場合は棟部分にも瓦が使用されています。
棟の頂点に設置されている瓦を棟瓦と言い、その下に重なって積んである瓦をのし瓦と言います。
また、棟瓦の先端に設置してある瓦を鬼瓦と言います。
これらの瓦は新築時しっかりと固定されてありますが、建物の揺れによって少しずつ固定している番線や釘がずれてきます。
見た目ではわかりずらいですが、実際屋根に登って手で動かしてみると、ぐらぐらするといった事例もあります。
漆喰の劣化
次に、漆喰の劣化です。
棟瓦の両脇が白っぽくなっているのを見たことがあるかと思いますが、それが漆喰です。
この漆喰も、経年劣化や地震等の揺れによって剥離してしまう場合があります。
漆喰が剥離してしまうと、剥離した漆喰や中の砂がポロポロ落ちてきてしまいます。
また、漆喰が劣化してしまうことで上に乗っている瓦のバランスが悪くなってしまいますので、
漆喰の状態にも注意が必要です。
おわりに
本日は”素材別!屋根の劣化ここを見て!”というお話をさせて頂きましたが、いかがでしたか?
屋根はご自身で登って確認することが難しい場所です。
だからこそ、劣化が進行してメンテナンスが大変になる前に、ご自宅の現状を知っておく必要があるのです。
何か心配なこと等がございましたら、ぜひお気軽にお問合せください。
それではまた次回のブログでお会いしましょう!
郡山塗装は外壁塗装・屋根塗装・雨漏り門店です。
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ブログ執筆者
株式会社郡山塗装 カスタマーマーケティング推進室
大竹なつみ
所有資格:
- 2級建築施工管理技士(仕上げ)
- 外装劣化診断士
- カラーコーディネーター(std)
- ラッピングコーディネーター
- ジュニア野菜ソムリエ