下塗り塗装”1回”だけで済ませていませんか、、、? ~標準施工仕様と標準でない施工~
郡山市・本宮市・須賀川市のみなさん、こんにちは!
標準施工仕様とそれ以外の対応
現在の住宅塗装の工程は「下塗り1回、上塗り2回」が主流です。(下塗り1回、中塗り1回、上塗り1回も同じ意味です)
ほとんどの場合、パンフレットにも記載されている標準施工仕様に則って施工されます。標準施工仕様には下塗り1回、上塗り2回という記載があるので、それ通りに施工するというわけですね。
しかしここに落とし穴があります。あくまで”標準”の場合であることが前提なので、改修・リフォーム工事などで下地が傷んでいる場合は、”標準でない”仕様で施工する必要があります。
“標準でない”場合の具体例
下の写真は屋根の高圧洗浄を行っているものです。築35年のスレート瓦材で、表面塗装がこれでもかというくらいに劣化した結果、すべて剥がれ完全に素地のセメントが剥き出しになっています。
施工後で黒い部分はソーラー給湯器が設置されていた部分で、ソーラーパネルで紫外線や雨水が遮られていた結果、正常なまま保つことができた箇所です。比較すると屋根材の劣化・傷みがかなり進行していたことが分かります。
スレート瓦は郡山市でも非常に多く使用されている屋根材ですが、中途半端な施工による剥がれのトラブルが非常に多い屋根材でもあります。安価ではありますが劣化が早く、防水性が低下してからの劣化の進行速度が非常に速いためです。
スレート瓦塗装の通常の施工方法は下塗り1回、上塗り2回です。しかし劣化したスレート瓦を”通常”の仕様で塗装してしまうと剥がれが起きる可能性があります。下塗りというのは素地の吸い込みを止める必要がありますが、1回だけでは吸い込みが止まらず、表面に膜を作るはずの上塗り塗料まで吸い込まれてしまい、しっかりとした表面の塗膜の形成ができないためです。
ですので傷んだスレート屋根の塗装時は、吸い込みが止まるまで2回、本当にひどい場合は3回と下塗りを重ねる必要があります。
吸い込みのムラが無くなり、完璧な下地が出来たのがお分かりいただけると思います。
施工仕様の判断について
各建材によって様々な注意点があるほか、同じ種類に分類される建材でも大手ハウスメーカーの物では特別な注意点があったりします。一般の方でもインターネットである程度は調べていただく事が出来ると思いますが、やはり調べられる情報には限界があったり、サイトごとに違う意見を言っていたりと、情報を鵜呑みにできない事も少なくありません。
「プロに任せる」のが一番楽ですが、ではその信頼できるプロかどうかはどうやって判断したらよいのか、、、という事になってきます。そこで判断材料の一つになるのが「外装劣化診断士」という資格を持っているかどうかです。
外装劣化診断士とは
外装劣化診断士とは、一般財団法人塗装品質機構で主催している資格試験です。
机上の知識だけでなく住宅リフォームの第一線での適切な住宅知識が身についているかを問う試験で、建物の基礎知識や建物診断の実務、関連する法規などから出題されます。
またこの塗装品質機構は通称をPQAといい、住宅資産の保全および消費者保護と塗装業界の発展を目的とした非営利の組織です。塗装の適切な基準を定めており、こちらのガイドを参考にしていただくと一般の方でも適切な基準を分かりやすく学ぶことができます。
PQAホームページ→ https://pqa.or.jp/
さいごに
リフォーム塗装工事は傷んだ状態の建材に対して行う為、現状を把握し適切な下地処理を行う必要があります。「このやり方1本で間違いない」という事はなく、豊富な知識を持って建材の種類や傷み方により施工方法を使い分ける事が重要です。残念なことに施工不良トラブルの大半は、担当者や施工する職人の知識不足や勝手解釈が原因と言われています。しっかりとした資格を持ち、知識も技術もある業者に施工を依頼しましょう。
郡山塗装は外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店です。
創業から90年以上、郡山市・本宮市、地域密着で多くの信頼と実績を積み重ねてきた塗装のプロフェッショナル集団です。
地域密着だからこそ実現できる適正価格で高品質な塗装をご提供いたします。
これまで積み重ねてきた信頼と実績に恥じぬよう、誠心誠意対応させていただきます。
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ブログ執筆者
株式会社郡山塗装 リーダー
桑島淳
所有資格:
- 2級建築施工管理技士(建築・仕上げ)
- 外装劣化診断士
- 2級建設業経理士
- 石綿作業主任者
- 建築物石綿含有建材調査者
- 日商簿記2級
- ITパスポート