【郡山】ガルバリウム鋼板による屋根カバー(重ね葺き)工事について(桑島)| 郡山塗装
福島県・郡山市でも非常に人気の工法、
ガルバリウム鋼板などの金属による屋根カバー工法について解説します!
皆さんこんにちは、郡山塗装の桑島と申します。
以前ブログでも書かせていただいた、無石綿(ノンアスベスト)スレート瓦の改修方法としても人気の、
ガルバリウム鋼板などの金属による屋根カバー工法について解説します!
目次
目次
1.はじめに
2.ガルバリウム鋼板とは
3.屋根カバー工法のメリット・デメリット
4.屋根カバー工法の施工手順
5.終わりに
1.はじめに
皆様は、屋根の回収方法で、カバー工法というものをご存じでしょうか。
文字通り既存の屋根の上に新しい屋根を葺いてしまう方法です。
もともとは茅葺の百姓屋根の上にトタンの屋根を葺く、老朽化したトタン屋根の上にカバーして
新しいトタン屋根を葺く工法が始まりと言われています(※諸説あります)。
塗装よりも高価ですが、それを補って余りあるメリットがありますので、
現代の住宅屋根の改修でも非常に多く使われている工法です。
軽量なガルバリウム鋼板製の物が使用されることが多く、耐震性に問題なく施工できます。
2.ガルバリウム鋼板とは
皆さんが住宅屋根に使われる屋根材で思い浮かべる物は何でしょうか?
トタンやブリキを思い浮かべる方が多いと思いますが、
現在の住宅ではあまりこれらの素材は使用されていません。
現在金属の屋根材などで最も多いもの、それはガルバリウム鋼板という素材が使用されています。
ガルバリウム鋼板とは1972年にアメリカのベスレヘム・スチール社で開発されました。
従来トタン鋼板には亜鉛のめっきが施され、錆の発生を抑えていましたが、
ガルバリウム鋼板では亜鉛とアルミの合金をめっき処理しています。飛躍的に防錆性能が向上し、
メーカーでも30年という非常に長期の保証を付けているものまで存在します。
現在ではトタンに置き換わり、こちらのガルバリウム鋼板が住宅で使われる板金・鉄板素材のほとんどを
占めています。屋根カバー工法でも、ガルバリウム鋼板製の物が使用される場合がほとんどです。
3.屋根カバー工法のメリット・デメリット
ガルバリウム鋼板製の屋根カバー工法を他の屋根改修工法(塗装・葺き替えなど)と比べた場合の
メリット・デメリットについて解説します。
①金額が抑えられる・低コスト(葺き替えと比べて)
後で紹介しますが、施工手順は葺き替えと同じ部分が多いです。
しかし葺き替えでやらなければならない既存屋根の撤去・それに伴う産廃処分費がかからないため、葺き替えと比べて非常に安価に施工できます。
法改正により、アスベスト含有の屋根材の場合さらに多額の処分費がかかるようになってしまいました。既存屋根の撤去が無いため、施工中の雨漏りの心配が少ない事も特徴です。
②既存屋根材の表面状態に影響されない
ノンアスベスト(無石綿)スレート屋根など、著しく表面が劣化し塗装が難しいような表面の状態でも、屋根カバー工法なら傷みを無視して施工できます。
塗装なら傷みによっては耐久性の高い塗料でも機能を発揮できない事がありますが、屋根カバー工法なら新築と同じ屋根の状態へ改修することができます。
③耐久性が高い
前述した内容ですが、ガルバリウム鋼板は従来のトタン屋根に比べて飛躍的に性能が高く、
30年以上はノーメンテナンスで、メーカーによっては50年以上メンテナンスしなくて良いと謳われているものまであります。
また、ガルバリウム鋼板は塗装の工法が確立されている建材なので、メンテナンス時期が来たら塗装により確実に耐久年数を伸ばすことができます。
①金額が高い・高コスト(塗装と比べて)
前述のメリットと矛盾していますが、やはり塗装工事と比べてしまうとかなり金額がかかります(30万→100万くらい)。
今は高耐久の塗料も発売しているため、塗装工事で十分な場合は無理にカバー工法を選択しない方が安上がりです。
②下地の状況次第で施工できない
カバー工法では既存屋根材を貫通し、既存の屋根の下地・野地板に固定します。
漏水が起きていたりして、野地板が腐食しており強度が見込めない場合などは施工できません。その場合は葺き替えで下地野地板ごと張り替える必要があります。
③雨樋が機能しなくなる場合がある
既存屋根の上に新しい屋根材を葺きあげるので、新しい防水シートと新しい屋根材の分だけ屋根が一回り大きくなります。
またガルバリウム鋼板の表面は非常につるつるしているため、雨樋との連携がうまくいかなくなり、適正に雨水が流れなくなる場合があります。
その場合は雨樋の調整や交換が必要になります。
4.屋根カバー工法の施工手順
一般的な、ガルバリウム鋼板製の屋根材による屋根カバー工法の施工手順について紹介します。
①高圧洗浄
既存屋根を高圧の水で洗浄します。省略できる工程ですが、既存屋根は新しい屋根材の下になり汚れたままになるので、綺麗にしてからカバー工法を施工する場合がほとんどです。
②防水シート敷き
新築や葺き替えと同様、防水シートを敷いていきます。屋根材だけでなく、防水シート新しく敷きなおすことで、漏水しにくい屋根を作ります。
③役物取付
屋根の軒先にあたる唐草や、側面にあたるケラバなど、先行して屋根本体と同じガルバリウム鋼板製の役物部材を取り付けていきます。
④屋根本体葺き
下から屋根本体を葺いていきます。部材には嚙み合わせる部分があり、ビスや釘の固定部分が覆われるようになっているため、雨漏りしない作りになっています。
⑤棟板金取付
最後に屋根のてっぺんにあたる棟部分を覆う板金を取り付けていきます。棟部分を覆う重要な部材なので、雨漏りしないよう丁寧に施工します。
⑥完成
掃除や傷部分のタッチアップをして施工終了です。
5.終わりに
ここまでガルバリウム鋼板製の屋根カバー工法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
近年のノンアスベスト(無石綿)スレート屋根が塗装できない傷み方・劣化状況をしていることが多く、下地の状態をある程度無視できることから施工数が飛躍的に伸びています。
また石綿含有のスレート瓦でも、高い解体費や産廃処分費を抑えることができる為、選択肢として非常に人気です。
屋根カバー工法・塗装での改修・葺き替えそれぞれにメリットやデメリットがあるので、建物の改修には最適な方法を選ぶ必要があります。
困ったらプロに相談して、判断材料にすることも一つの手です。
郡山塗装は外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店です。
創業から90年以上、郡山市・いわき市・福島市地域密着で多くの信頼と実績を
積み重ねてきた塗装のプロフェッショナル集団です。
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ブログ執筆者
株式会社郡山塗装 リーダー
桑島淳
所有資格:
- 2級建築施工管理技士(建築・仕上げ)
- 外装劣化診断士
- 2級建設業経理士
- 石綿作業主任者
- 建築物石綿含有建材調査者
- 日商簿記2級
- ITパスポート