素材別!外壁の劣化ここを見て!
皆さんこんにちは!濱津です!
本日は【素材別!外壁の劣化ここを見て!】というテーマでお話させて頂きます。
ぜひ最後までご覧ください!
はじめに
涼しくなったかと思えば、日中はまだまだ30℃超えの日が続いておりますが、いかがお過ごしですか?
涼しい室内から急に暑い外に出ると、体がおかしくなりそうですよね…
今年も秋を通り越して夏から冬になりそうな予感がしています。
皆さんも季節の変わり目には十分ご注意ください。
さて、前回私のブログで屋根の劣化症状について素材別にお話させて頂きましたが、
本日は外壁の劣化で注目して頂きたい箇所を素材別にまとめましたので、
少しでも塗装をご検討の方々のお役に立てればと思います。
1.窯業系サイディング
まずは窯業系(ようぎょうけい)サイディングについてです。
窯業系サイディングは、内容成分の80%がセメント、20%が繊維質・増量材で出来ており、
施工性に優れた建材です。
最近はタイル調など意匠性の高いサイディングも増えてきており、目地部分にシーリングが
施されているのが特徴です。
それでは、サイディングの劣化症状についてお話していきます。
チョーキング
サイディングに限らず、外壁の劣化で代表的なものが、”チョーキング”です。
チョーキングとは、紫外線の影響により既存塗料の樹脂と顔料が分離し、
顔料が粉状になって表面に浮き出てくる状態のことです。
外壁やガードレールに触った時、手や服に白い粉が付いたという経験をされた方も
多いのではないでしょうか?それがチョーキングです。
チョーキングが発生しているということは、既存塗膜が劣化しているサインですので、
塗装を検討する目安でもあります。
凍害
次に、凍害についてです。
凍害とは、外壁材に侵入したお水が冬場の気温の低下により凍り、気温の上昇で溶けることを
繰り返すことによって、外壁材が劣化しボソボソになる状態のことです。
主に北面に生じることが多く、外部からの水の浸入が原因の場合もあれば、
お風呂場など水回り付近の外壁では、内部からの湿気が原因の場合もあります。
凍害が進行してしまえば、部分で外壁材を張り替える必要が出てきます。
そうすると補修費用が追加になりますので、凍害が発生する前にメンテナンスを行うことが望ましいです。
直貼り
次に、直貼りについてです。
これは劣化症状ではありませんが、注意が必要なのでお話させて頂きます。
サイディングには、直貼り工法と通気工法の2種類があります。
通気工法は、外壁材と柱の間に胴縁という木材が入っている為、湿気が外に逃げる造りになっています。
しかし、直貼り工法は、胴縁が入っていない為、湿気が内部に溜まりやすい構造になっています。
その為、直貼り工法の外壁を塗装すると、外壁の内側からの湿気により塗膜が剥がれてしまう可能性があります。
建物の状況を見させて頂いてからになりますが、直貼り工法の場合
外壁塗膜に保証をお付け出来ない場合がございますので、ご了承ください。
2.モルタル
次に、モルタルです。
モルタルはセメントと砂を1:3の割合で練り混ぜて構成されており、
リシン・スタッコ・吹付タイル等の仕上げ方法があります。
モルタルで注意が必要なことは以下の通りです。
ひび割れ・欠損
窯業系サイディングでもひび割れが生じる事がありますが、
モルタルはよりひび割れが生じやすい建材です。
またひび割れが重症化すると、そこから外壁が欠損してしまうこともあります。
ひび割れや欠損が生じている場合、補修後にひと手間を加えないと、
補修跡がミミズ腫れのように目立ってしまいます。
その為、補修をした後に外壁全体の下塗りを厚付けすることで
補修跡が少し目立ちにくくなります。
(※下塗りの缶数が増える為、材料費や施工費が上がりますのでご了承ください。)
3.ALC
次に、ALCです。
ALCは、セメント・生石灰・けい石・発泡剤が原料で、軽量気泡コンクリートという名称です。
その名の通り、ALCの内部はスポンジのようになっており、気泡等の隙間部分が全容積の80%を占めています。
非常に軽量で、一般的なコンクリートの重さの4分の1程度と言われています。
ALCで気を付けないといけないことは以下の通りです。
ひび割れ
ALCには小さな気泡が無数にある為、ひび割れ等から水が内部に侵入すると、気泡を伝って移動します。
その為、雨漏りが生じた場合、原因を突き止めることが難しいので調査に時間が掛かります。
雨漏りの原因を調べるには、散水試験を行うなど、様々な方法で調査を行う必要があります。
シーリングの劣化
次に、シーリングの劣化です。
シーリングも、紫外線の影響により硬化し、ひび割れや隙間が生じてしまう為
経年劣化により防水機能が低下してしまいます。
また、ALCは通常の外壁材と異なり、目地のシーリングの数量が多いです。
その為、塗装の際は目地のシーリングも全て増し打ちする必要があります。
m数が多くなるので、金額が通常より高くなりますが、必要な金額になりますので、ご了承ください。
おわりに
本日は”素材別!外壁の劣化ここを見て!”というお話をさせて頂きましたが、いかがでしたか?
前回の屋根に続き、外壁の注意点をお話させて頂きました。
普段中々ご自宅の様子を見る機会は無いかと思いますが、
外壁は目視出来ますので、定期的に劣化症状が無いかご自身で点検してみてはいかがでしょうか?
大切なのは、ご自宅の現状を知ることです。
何か心配なこと等がございましたら、ぜひお気軽にお問合せください。
それではまた次回のブログでお会いしましょう!
郡山塗装は外壁塗装・屋根塗装・雨漏り門店です。
創業から90年以上、郡山市・いわき市・福島市地域密着で多くの信頼と実績を
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ブログ執筆者
株式会社郡山塗装 カスタマーマーケティング推進室
大竹なつみ
所有資格:
- ・二級建築施工管理技士
- ・外装劣化診断士
- ・カラーコーディネーター(スタンダード)
- ・ラッピングコーディネーター
- ・ジュニア野菜ソムリエ